「再生治療」

近年は様々な再生治療が活発に行われています。多くの先生方が非常な努力と多くの時間を費やし日夜研究に励んでいらっしゃいます。初期はベンチャーキャピタルが投資をしていましたが、今やこうしたエンジェルだけでなく時代の波に呼応し、この分野に将来のビジネスを求めて多く投資を厭わない企業も出てきております。

医科だけでなく歯科の先生方も歯の再生治療を研究されているようで、歯そのものの再生のみならず、歯の中の歯髄や歯と骨の間の歯根膜の再生治療の研究なども進んでいるようです。このような研究が実を結べばインプラントだけでなく、歯の根っこの治療や補綴などの治療方法が大きく変化します。歯が再生すれば歯冠などは必要なくなります。歯髄が再生すれば歯が割れなくなります。歯根膜を再生できればインプラントではなくて歯の形をした化合物を抜歯した後に入れる事で良いかもしれません。こうしたとてもよいお話ですが、新しい治療というものはエビデンス、つまり長期にわたる臨床成績を積み重ねてやっと世に出で認めてもらうことになります。治療方法の確立、つまり手順や適応症例などを臨床的に確かめるプロセスもあります。こうした長い地道な努力がなされてからやっと一般の治療へと普及して行くのです。

再生治療は産学協同でどんどん進みますし大きな期待がかけられていると思います。が、過去の例からして新しい治療方法が一般的な治療として、つまり、我々が安心してどこでも受けることができる治療になるまでは相当な年月がかかると思います。ですので、我々はもし自身に歯の治療が必要になった時にこうした治療が確立していれば良いなと期待しつつも、今はまず歯の健康状態を保つことに集中することが大事です。

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