「良い患者」

今回は、患者側からどのように医師に対したら良い結果を生む事ができるかを考えてみました。当然、医療の提供者で有る医師も感情のある人間ですから、『良い結果』を目指すなら患者もそれなりの対応をしなといけません。かと言って、医師に何もかも全てお任せと言うのは良くありません。治療が上手くいかず結果が納得できないと裁判になるケースも巷には有ります。簡単に裁判と言っても、訴訟大国である米国の様に裁判や弁護士費用は高額で勝訴した際は大金を獲得できるような国と日本は違います。日本では裁判には非常に時間がかかり、その間は被害を訴えている側も不自由な生活を送ることになります。このような結果を招かないためにも『良い患者』、言い換えれば『賢い患者』にならないといけないのです。そのためにすべき事は、まず事前情報の収集と分析に他なりません。要は、自分が受ける治療の情報を集め、理解し、それに見合った医師を何人か選び、それぞれの医師に会って治療方針を教えてもらい、納得した上で決断をすることです。また、治療中であってもその時々の治療をしっかりと理解して自分ですべき事をきちんと行う事です。

先日聞いた話ですが、社会主義からスタートした現在のロシアではホームドクター制度が徹底いるようです。病気になると、まずホームドクターに診断してもらい、さらなる治療が必要とされた場合は紹介を受けて次の施設で治療を受けます。この仕組みが徹底している国では日本のように同じ疾患で患者自らが選んだ他の施設でセカンドオピニオンを得る事は出来ません。この点では我々は大変恵まれていますので、大いに利用するべきであると思います。しかし一方で、マクロ的に見ればこれをなくすことにより保険支払い総額を減らせることもあるかもしれませんが。

何れにしても我々は『良い患者』になって、治療して良かったと思えるように治療前から準備をすることが『賢い患者』になる条件ですね。

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