「歯の被せ物:ジルコニア」

今回は『ジルコニア』というインプラント治療後の上に乗せる歯(歯冠)に使う材料の話です。『ジルコニア』はインプラント治療に限らず根っこの治療をした後や欠けた歯の欠けた部分の治療にと、多くの先生方が使用されるようになっています。

『ジルコニア』は以前は金属以外の他の材料と比較して硬いと言われていましたが、近年どんどん改良が進みその硬さや色合いが進化しているようです。色も綺麗で透明感も有りますので審美的にもとても優れた材料だと思います。しかし、硬いのでその歯に対する反対の歯が天然歯だと天然歯の方が時間が経つにつれて削れてしまうと言う先生もおられます。しかし、噛み合わせの調整と表面の研磨により、そうしたことも防止できるようです。<

このように良い面が多い材料ですが、残念ながら保険の適用外です。これからもクリニックで勧められる事が多くなると思いますが、歯科医院により価格にかなり差があります。それは使用する材料のコストや、他の歯と色が馴染むように微妙なグラデーションをつけるかつけないかなどによっても変わってくるようです。自費治療のため、価格はそれぞれのクリニックで決めています。勧められた場合は、なぜ『ジルコニア』を使用するのか理由を聞いて、どのような歯の仕上あがりになるのか完成形をイメージしながらよく理解して価格も含め検討してください。

さて、では歯冠に使う材料の一般的な話ですが、俗にいう銀歯は、それに使う材料の金パラの価格がこの5年間で倍以上に高騰しています。2019年は1グラム5千円を越えました。保険で使える材料なのですが、クリニック側からすると、材料費と、材料を歯の形にする加工賃の合計だけで保険金額とほぼ同額となり利益がすくなくなっているようです。そのため、あまりありがたくない材料になっています。

選択肢が狭まるのは我々患者側にとっては迷惑な話かもしれません。しかし、この材料には金属アレルギーへの影響など他の課題もあるようなので、現在ほとんどの先進国で使われていないと聞いています。このように、患者としても銀歯というものを考え直す時期に来ていると思います。『ジルコニア』にこだわらずに自費治療では他の材料もありますので、是非この機会に銀歯以外の材料もご検討されることをお勧めします。

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