「インプラントは高い?」ー その1

『インプラントは高い?』かという事を考えてみたいと思います。先日、歯科医院の理事長であり院長である先生方が歯科医院に関する治療方法などを主体として全般的な課題をお話しあう会に参加させて頂きました。

その会で、歯科医院専門の経営塾に参加されたクリニックの理事長の先生がそのご経験談を発表してくださいました。参加した経営塾は、一般的な経営の課題や指針を、歯科医院の経営に当てはめて考える会だったそうです。

私が特に興味深かった事は、歯科医院の今後の方向性を経営的に検討するお話しでした。その先生のクリニックはオープンして間も無く、インプラントなどを含めどの診療分野を発展させれば持続成長できるかの検討をされたそうです。当然ながら競合という点からは近隣のクリニックの特徴も考慮に入れなければなりません。ここでの主題は、インプラント治療が経営に与える影響です。まずインプラントの利益率ですが、治療に要する時間、CTなどの設備費の償却、医師や衛生士の時間給などをコストと考えて、大雑把な計算ではありますが約35%と、数年前ある雑誌に出ていたと記憶しております。発表者の先生は、インプラントの患者様が継続的に増えるのであれば、設備投資を行いインプラントを増やすことも検討しましたが、インプラントが成長傾向に無い事を鑑み、別の選択をされました。それは、インプラント治療が必要な患者様はその治療のみを他の施設で受けていただき、ご自分のクリニックでは補綴とメインテナンスを行うという選択肢です。その方が手術のリスク低減もでき、その患者様に使う時間を他の治療に使えるため経営効率が良いと話されていました。

『インプラントは高い?』への答えですが、この事例からすれば、治療する側にすれば割に合わないということになります。要は、継続的にインプラント治療を行わない限り、他の治療の方が経営的にメリットがある、ということです。言い換えれば、インプラントはもっと高くしないと患者数が少ない場合は、治療する先生方からすれば経営的なメリットがないということになります。

では、この話から我々患者側が考えないといけない事は何でしょうか?続きはその2で皆さんとご一緒に考えてみたいと思います。

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