「ある週刊誌の記事」

最近の週刊誌に歯科医療について出ていました。記事には根管治療やインプラント治療などで起こる実例などが書かれていました。これは担当者は当然治療経験者や専門医に取材した事で私は今の歯科治療への警鐘として読みました。 実際、完全でない治療を受けた場合、不具合や医療事故は起こり得るものです。

今回はこの問題を他の視点から見てみた私の考えをお伝えしたいと思います。資本主義体制においては、基本的に医療も経済原則に従っています。何故なら、利益というものが発生し蓄積できない限り成り立たないからです。まず製品を提供する企業側からすれば、研究開発などにより良い製品上梓への投資、新製品発売後に製品特徴や正しい使い方を浸透させる為の製品説明会や社員などによる直接の啓蒙活動、アフターサービス、適切な在庫管理などへの継続的な投資が必要です。また使用する医療機関側も、個々人の医療知識と技術の向上、製品使用習熟の為の研修参加、高額機器の投入などにより良い治療を行う為の投資も必要です。

例えば、根管治療を行う為の歯科顕微鏡は高いもので1千万円近くします。また、インプラント治療技術習得の為には数々のトレーニングプログラムがあり、それぞれの機関(米国の大学や専門医制度を持っている学会や歯科医師が形成するスタディーグループ)で認定証などを発行しているところもあります。その修得の為には100万円ぐらいの費用がかかるものもあります。

日本の歯科クリニックは、虫歯治療、歯周病治療、根管治療などほとんど全ての治療をする訳ですから、それぞれの治療技術の勉強会やセミナーへの参加が必要となり、その費用は当然クリニックの利益から捻出されます。医療は日進月歩ですから、大学卒業後には適切な利益を得てきちんとしたトレーニングを継続して受ける費用と時間の投資をしないと、医療知識と治療技術は向上しないことになります。従って、特に高度な機器やトレーニングを必要とする自費治療は保険治療に比べて高額にならざるを得ない訳です。

今回のポイントですが、我々は安全で安心で確実な治療を受けなければいけません。そうしないと治療後の不具合や医療事故に出くわすことになりますので、患者側が十分に検討して納得がいく治療施設を探すことが重要です。

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